「経済とは?」という質問に対する回答で今まで最も共感した回答は、ある有名な経済学者が言った「波がある」です。波という表現が漁師町で育った私の感性にぴったりはまりました。
かつて繁栄した国の歴史を見ても最近の世界の株価や商品相場も見ても必ず上がったり下がったりしています。誰もこの波を止めることはできません。株式売買について最近はコンピューターで1秒間に1,000回もの高速売買をしているそうなので、ますます波が大きくなる傾向です。
この波に飲み込まれて沈んでしまう人もいますが、注意すればうまくこの波を乗り切ることはできます。
今年の夏も高知の生見海岸でボディーボードをしましたが、10年ほど前、地元の友人と一緒にサーフィンをしたことがあります。実家の近くにサーファーが多かったこともあり、小学生の頃からやってみたいと思っていました。
折角なので良い波で有名な高知の生見海岸まで行ってみました。
私は細くて背が高くしかも色白なためウエットスーツ姿が、あまりにも似合っていなかった(T_T)ので、5回ほど行って止めましたが、サーフィンのおもしろさは分かりました(^o^)
サーフボードに乗って沖を見ていると波にはいろいろな種類があることが分かります。
○定期的に来る小さな波
○何十回かに1度来るゆったりした大きな波
○波と波が重なって更に大きくなった波
○漁師が船で横切ったときに発生するシャープな波
○沖から大きなうねりでやってきたけど、最後にあっけなく小さくなってしまう波
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素人は小さな波に乗って練習しますが、ベテランは小さな波をパスし大きな波を待ってうまく乗ります。お父さんが子供の前で上手にサーフィンをすると子供のヒーローになること間違いなしです(パパ、かっこいい(*^_^*))。
サーフボードに乗って波を待っている時、「経済も同じで、こういう色々な波があるなあ」と思いました。それ以来、日経平均株価の大きな動きを見るたびに「経済には波がある、日経平均株価にも波がある」ということを強く意識するようになりました。
10年以上株価が停滞していても将来必ず株価は上昇します。中国やインドの株価も何度か調整を経て、また大きく上昇するでしょう。どこまで上昇するかは誰にもわかりませんが、波があることだけは確かです。
この「波」については、企業の業績でも同じことがいえます。
ただし、日経平均株価と企業の業績の波で最も違う点は、日経平均株価は日本がある限り存在しますが、企業は倒産してなくなる可能性があるという点です。
そこで、企業が業績の波に耐えながら存続し続けるためには、倒産しない体質が大切です。
倒産しない会社=強い会社です。そのためにいろいろな要素がありますが、一番大事なことは負債を減らし、現預金(または換金性の高い資産)をたくさん持つことだと思います。
例えば、従業員50人の会社があった場合、負債がなく現預金が10億円あれば、数年間は全く売上がなくなっても業種転換して生き残れる可能性があります。
将来、会社の売却を考えられる社長は、業績の波に耐えられるような強い会社作りを目指していただければと思います。強い会社の売却は、M&A後の業績悪化というトラブルが少ないため、ハッピーM&Aになりやすいです。
有名な企業再生コンサルタントはセミナーで、「倒産しないためには、支払手形を発行しないこと」と言われていました。
M&Aと全然関ないのですが、子供が小学校の低学年の頃、正月や夏休みに帰省するとよく実家の近くの堤防に釣りに連れて行きました(しかも3日連続等)。この堤防は私が神童と呼ばれていた(冗談です)小学生の頃から通っている場所で、今までおそらく3,000匹以上釣ったであろう思い出の場所です。そこで、多い日は3日間で100匹ほどアジ・鰯・キス等が釣れます(*^_^*)
釣った魚は必ず食べますが、唐揚げにした小さな魚は、子供に頭から丸ごと食べさせました(こういうところだけスパルタ教育)。
子供が釣りに飽きてくると友人とグレを狙いに磯釣りに行ったりしますが、二人でいつも声を合わせて「やっぱり田舎はいいなあ~!」という結論になります(*^_^*)